キーワード
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授業の目標
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脳の研究が人々を強く引き付けてきた理由の一つに、こころを理解したいという欲求が挙げられます。こころの中で重要な位置を占める感情は主観的な概念であり、客観的に観察する場合には情動と呼ばれ区別されています。 古くは脳に傷や病気を抱えた人の観察、お酒や麻薬、薬による気分の変化によって、私たちの身体で起きている所謂メカニズムの推定がなされてきました。そして近年には遺伝子の実態が明らかとなり、遺伝子を基盤とした診断や治療、遺伝子操作によるモデル動物の作成などが行われる時代となっています。本講義では脳研究の中でも情動を司る部分に焦点を当て、研究の発展過程について理解を深めます。その上でこれらの知識の蓄積をどのように活用できるか、考えるための基礎となることを目指します。
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到達目標
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脳の情報伝達、基本構造、動作原理について知り、図解を入れながら説明できる。 情動行動の変化を読み取り、発表できる。 情動に影響を与える薬の作用メカニズムを説明できる。 遺伝子改変動物の作成法について説明できる。 電気生理学実験の種類の分類が出来る。観察項目とその意義について説明できる。 情動行動のメカニズムの中で未だ明らかでない点を列挙し、解明された場合のインパクトを予測できる。
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授業計画
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基本的に毎週金曜日5限目に講義を行う。また2回分の講義時間を薬学部の研究室見学にあてる予定である(日時は履修生徒の希望により調整)。
1. 脳の障害・病気 2. 動物行動試験から情動を読み取る 3. 行動薬理学 4. 社会行動・ストレス応答 5. 薬の開発の歴史 6. 神経回路の基本構成 7. 記憶と神経伝達物質 8. 不安障害・痛み 9. 睡眠・食欲 10. 性行動・親行動 11, 12. 研究室見学(薬学部・薬理学研究室) 13. 脳機能の測定と操作 14.遺伝子改変動物を含む動物モデルの利用 15.まとめの議論
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準備学習(予習・復習)等の内容と分量
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学生は関連図書やインターネットを通じて予習学習を行うとともに、講義内容についてレポートにまとめて復習を行う。
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成績評価の基準と方法
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8割以上の出席者を評価対象者とする。毎回課す小テスト・レポート内容と、参加態度(ディスカッションにおける発言回数など)から総合点を算出し評価する。
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有する実務経験と授業への活用
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他学部履修の条件
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テキスト・教科書
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講義指定図書
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参照ホームページ
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研究室のホームページ
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http://www.pharm.hokudai.ac.jp/yakuri/
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備考
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更新日時
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授業実施方式
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