タイトルタイトル
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科目名
環境と人間  
講義題目
生物の多様性  
責任教員(所属)
柁原 宏 ( 大学院理学研究院 )  
担当教員(所属)
柁原 宏 ( 大学院理学研究院 )
早川 卓志 ( 大学院地球環境科学研究院 )
小林 快次 ( 総合博物館 )
内海 俊介 ( 大学院地球環境科学研究院 )
江田 真毅 ( 総合博物館 )
加藤 徹 ( 大学院理学研究院 )
野田 隆史 ( 大学院地球環境科学研究院 )
仲田 崇志 ( 大学院理学研究院 )
今村 央 ( 大学院水産科学研究院 )
首藤 光太郎 ( 総合博物館 )
四ツ倉 典滋 ( 北方生物圏フィールド科学センター(忍路) )
阿部 剛史 ( 総合博物館 )
笠原 康裕 ( 低温科学研究所 )
吉澤 和徳 ( 大学院農学研究院 )
 
科目種別 全学教育科目(総合科目) 他学部履修等の可否
開講年度 2024  期間 1学期 時間割番号 000303 
授業形態 講義 単位数 2  対象年次 1  
対象学科・クラス 基礎1-53組 補足事項 2016年度以前入学者は1単位 
ナンバリングコード GEN_LIB 1100 
大分類コード 大分類名称
GEN_LIB  全学教育(教養科目)
レベルコード レベル
1  全学教育科目(語学上級科目、高年次対象科目を除く)
中分類コード 中分類名称
1  総合科目
小分類コード 小分類名称
0  環境と人間
言語
日本語で行う授業
実務経験のある教員等による授業科目
該当しない

キーワード         
生物多様性,系統分類学,種分化,分子系統学,生態学,古生物学,地球環境,環境保全

授業の目標         
地球レベルでの環境破壊が深刻な問題となっている今日,環境保全とはとりもなおさず生物多様性の保全に他ならないことが理解されつつある。では、生物はどの程度多様なのだろうか?生物多様性研究とは具体的には何をどのようにやるのだろうか?そしてそれらの知見を環境や生物多様性の保全にどのように活かしていけばよいのだろうか?生物多様性研究の重要性は理解できても,具体的にはどのようなことが行われているのかイメージ出来る人が少ないのも現実であろう。この講義では様々な視点から生物多様性研究に携わっている本学の教員が,各自の研究の方法論・成果を交えながらそれぞれの分野の概要をオムニバス形式で紹介する。

到達目標         
生物多様性の保全のためには,生物の種多様性,生存戦略の多様性,多様化のメカニズム等々,様々なレベルからの研究が不可欠である。本講義ではそれらに実際に携わっている研究者の話を通して,生物多様性研究の実際を具体的なイメージをもって理解して貰うことを目標とする。オムニバス形式であることから,各回に提示できる情報量は限られてくるが,講義の中で興味をもった分野については担当教員のアドバイスを受けて,参考文献などによりさらなる理解を深めることが期待される。講義全体を通して,環境保全や生物多様性保全といった問題を身近な問題として考えるきっかけとして欲しい。そして何よりも,生物多様性の研究そのものが面白い学問であることを感じてもらえればと考えている。

授業計画         
1. 柁原宏:イントロダクション(2回目以降の順序は変更の可能性あり)

2. 早川卓志:哺乳類の多様性をゲノムで探る
 世界に約6000種いる哺乳類。その多種多様な生き方をゲノム解析で明らかにする研究が加速しています。それは、我々ヒトという哺乳類を深く知ることにも繋るのです。

3. 内海俊介:植物の驚異:多様な戦略と生物間相互作用
 植物は自ら動くことができず、生まれたその場所で病気や虫などさまざまなストレスにさらされ続ける。にもかかわらず地球は緑に満ち満ちている。植物の驚くべき適応戦略とそれをとりまく生物たちの関わり合いを紹介する。

4. 江田真毅:ニワトリの家畜化と多様性
 ニワトリは世界中でもっとも多数飼育されている家畜である。家畜化の開始から、1つの種とは考えられないほどに多様化するに至った歴史について紹介する。

5. 阿部剛史:多様性をもたらす種分化
 新しい種が次々と生まれることによって,多様な生物が進化した。種分化過程に関する標準的な考え方と,論争的な仮説を紹介する。

6. 柁原宏:海産無脊椎動物の多様性と系統
 生命の誕生した場である海洋には現在認められている約35の動物門のほぼ全てが生息する。多様な海産無脊椎動物の形態・進化・分類を紹介する。

7. 加藤徹:東アジア人集団の起源と類縁関係
 DNA多型に基づく人類進化学研究の概要を紹介し,日本人を含む東アジア人集団の起源と類縁関係について考察する。

8. 野田隆史:海岸線の環境と生物
 場所による環境の違いがどのように生物の多様性の違いを引き起こすのかについて、海岸線の生物を例に紹介する。

9. 仲田崇志:原生生物の多様な世界
 単細胞でありながら,驚異的な多様性を示す原生生物の世界を紹介する。

10. 今村央:魚類の多様性と進化
 約5億5千万年の脊椎動物の進化の歴史のなかで前半の約2億年間は魚類だけの進化史であった。また,現生の脊椎動物の種数の約半分は魚類である。そのような魚類の多様性と進化を紹介する。

11. 首藤光太郎:日本における維管束植物相研究
 国内における維管束植物の多様性がどのように研究され,理解されてきたかを紹介する。

12. 四ツ倉:大型褐藻の多様性と進化
 海の森を構成する大型褐藻,中でも北海道でその主役となっているコンブ類の多様な姿と生き様を進化の歴史を通して考える。

13. 小林快次:四足動物の進化と多様性,その化石記録
 およそ4億年前に陸上に進出した脊椎動物が地球の歴史に伴ってどのように進化してきたのか。特に爬虫類,鳥類,哺乳類の化石記録を通して,時間の流れによる環境の変化に彼らがどのように適応していったのかを辿る。

14. 笠原康裕:細菌の多様性と共進化
 地球上のもっとも長い居住者である細菌の多様性と進化の系譜を紹介する。

15. 吉澤和徳:昆虫の起源と初期進化
 昆虫の多様性を語る際,しばしば特殊化した部分に目がいきがちである。一方でそのような多様化・特殊化が可能となった背景は,昆虫の普遍的な部分に隠されている。講義では昆虫の初期進化に目を向け,多様化を可能にした普遍的な構造の起源を紹介する。

準備学習(予習・復習)等の内容と分量         
毎回オムニバス形式であるので、特に予習は義務づけない。復習に関しては、興味をもった分野についてさらに理解を深めるための読書などを勧める。各担当者に推薦する書籍を紹介してもらうのも良い方法である。

成績評価の基準と方法         
出席状況および毎回の小テストによって評価する。学期末にレポートを課す場合がある。

有する実務経験と授業への活用         

他学部履修の条件         

テキスト・教科書         


講義指定図書         


参照ホームページ         




研究室のホームページ         

備考         

更新日時         
2024/02/21 14:15:38

授業実施方式         
対面授業科目《対面のみ》

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