キーワード
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授業の目標
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「咬む」「噛む」という言葉の中には,かみつく,かみ砕く,咬みきる,噛みしめるというように,さまざまな動作が含まれる.咬むことは動物の攻撃動作の一つであり,また,一部のほ乳類では食物を飲み込みやすく加工する動作でもある.人間では,これらの機能の他に,咬むことによって食物から得られる食感という機械的性質が,味覚という化学的性質とともに,「味わう」と言う独特の感覚を形成している. 咬むことによる脳への刺激が注目されるようになり,知能の発達あるいはぼけ防止と咬むこととの関係が注目されている.咬むという動作を通じて,食事をとること,健康でいることを考える.特に,歯を失うなど種々の原因で咬めなくなった人が,再び咬む機能を回復したときに,どのような変化が起きるかということを中心に,咬むことと健康の関わり合いを再認識する.
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到達目標
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歯,歯周組織および顎骨をはじめとする口腔を形成する諸構造の存在を理解し,さらに,口腔の重要な機能である「咬む」という行為について,人間が健康な生活をいとなむ上での「咬むこと」「咬めること」の意義を理解できる.
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授業計画
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14名の担当教員がオムニバス形式でそれぞれの専門領域の観点から,かむことと健康の関わりについてわかりやすく講義します.授業は対面講義形式を予定しています.
・1回目「オリエンテーション/かむことと食べること」担当:高橋大郎 「かむことと健康」の講義の進め方の概要説明の後,かむことの健康における意義,食べる楽しみ,歯の大切さなどについて講義する.
・2回目「咀嚼(そしゃく)機能の低下と回復」担当:前田正名 咀嚼機能の低下の評価方法と機能を回復する手段の一つである歯冠補綴(しかんほてつ)について講義する.
・3回目「歯を元に戻すために」担当:赤坂 司 かむ機能を回復させるための材料と作製方法について講義する.
・4回目「全身を蝕む歯周病」担当:菅谷 勉 歯周病によってどのように歯を失い噛めなくなるか,それが人間の生活や健康にどんな影響を与えるか講義する.
・5回目「かむことのメカニズム」担当:坂口 究 咬合と摂食における一連の顎運動について講義する.
・6回目「進化医学入門―ヒトの顎顔面口腔系の特徴と病態生理―」 担当:飯村忠浩 高齢化に伴う病気は人類の進化と密接な関係がある.ヒトの顔や顎や口の進化的特徴と医学的な問題について概説する.
・7回目「歯 並びと健康」担当:佐藤嘉晃 矯正治療を通して,患者の機能,形態,心理なとどがどのように変化するかについて講義する.
・8回目「子どもの成長とかむこと」担当:八若保孝 小児の健康を増進させるために,いかにかむことが重要であるかを講義する.
・9回目「口腔細菌と腸内細菌~常在細菌と健康について」担当:長谷部 晃 人体の常在細菌が健康や疾患にどのように関与しているか講義する.
・10回目「顎の骨を再建する」担当:宮本郁也 顎骨の病変を切除すると機能が低下する.どのようにして顎骨の欠損を正常に近付け,咬み合わせの機能を回復するのかを講義する.
・11回目「年をとることと食べること」担当:渡邊 裕 老化に伴う体の変化と食の変化,食べることの重要性について講義する.
・12回目「虫歯と歯の硬組織欠損」担当:川本千春 歯が欠けた,歯に穴があいた.その時にはどう対応すべきかを講義する.
・13回目「スポーツと歯科」担当:金子知生 マウスガードなど,スポーツにおける歯科の役割を説明する.
・14回目「唾液と健康」 担当:田村-辻 潔美 ヒトの唾液の成分,唾液腺と唾液分泌のしくみ,唾液の役割,唾液と健康について講義する.
・15回目「講義の総括/期末試験」担当:高橋大郎
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準備学習(予習・復習)等の内容と分量
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一般学生が理解しやすいように講義を行うので,予習は必要としませんが,講義時間内に内容をよく把握するとともに,ELMSからダウンロードした講義資料等を活用してよく復習して下さい.
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成績評価の基準と方法
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全講義終了時の期末試験(選択式問題)により成績を評価します.履修登録前の期間も含め5回以上欠席した場合は期末試験を受験できません.成績は,「A+」から「F」までの11段階で判定します.
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有する実務経験と授業への活用
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病院や歯科医院において診療業務に携わった経験を有する教員が,実務経験に基づき,かむことと健康について講義を行う.
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他学部履修の条件
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テキスト・教科書
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講義指定図書
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参照ホームページ
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研究室のホームページ
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備考
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講義資料は,基本的に各回の講義日の4日前までにELMSにアップロードします.印刷した講義資料の配布は行いませんので,印刷が必要な人は事前に各自で行ってください. 講義の順番が変更になる場合がありますので,最新情報はELMSグループページで確認してください.
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更新日時
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授業実施方式
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