タイトルタイトル
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科目名
人間と文化  
講義題目
観光創造学への招待TDR、世界遺産、CooL Japan を超えて  
責任教員(所属)
小泉 大輔 ( 観光学高等研究センター )  
担当教員(所属)
山村 高淑 ( 観光学高等研究センター )
渠 蒙 ( 観光学高等研究センター )
小泉 大輔 ( 観光学高等研究センター )
西山 徳明 ( 観光学高等研究センター )
 
科目種別 全学教育科目(総合科目) 他学部履修等の可否
開講年度 2024  期間 1学期 時間割番号 000382 
授業形態 講義 単位数 2  対象年次 1  
対象学科・クラス 基礎1-53組 補足事項 2016年度以前入学者は1単位 
ナンバリングコード GEN_LIB 1120 
大分類コード 大分類名称
GEN_LIB  全学教育(教養科目)
レベルコード レベル
1  全学教育科目(語学上級科目、高年次対象科目を除く)
中分類コード 中分類名称
1  総合科目
小分類コード 小分類名称
2  人間と文化
言語
日本語で行う授業
実務経験のある教員等による授業科目
該当する

キーワード         
観光創造、コンテンツ・ツーリズム、無形遺産、エコツーリズム、エコミュージアム、世界遺産、地域マネジメント、地域イノベーション、地域ブランディング、TDR=東京ディズニーリゾート、テーマパーク、地域主体の世界遺産マネジメント、遺産創造、ユネスコ、イコモス、大学による国際協力、観光開発国際協力、技術協力プロジェクト、CBT=コミュニティ・ベースド・ツーリズム、青年海外協力隊、文化資源マネジメント、防災復興ツーリズム、雪氷観光、アートツーリズム、芸術祭観光、クリエイティブツーリズム、アイランドツーリズム

授業の目標         
 日本では長らく「観光」は国家的課題ではなかった。政治経済界において観光が他の産業より低く位置づけられていたため、学術の世界においても観光学は顧みられず、とくに国立大学においては、近年まで観光に関わる学部や学科はなかった。
 しかし、世界的な旅行人口の増加、国内の少子高齢化、人口減少による地方の衰退や内需縮小を受け、「観光」を新しい日本の活力としてとらえるに至り、2003 年、小泉純一郎が歴代総理大臣として初めて国家的課題として「観光」を取り上げ「観光立国宣言」を行った。
 そして2006 年、この新たな国家的課題である「観光」研究を担う学術拠点を形成すべく、北海道大学は国立大学初の「観光学高等研究センター」を設置した。21 世紀の日本を支える大きな原動力として期待される観光の発展に学術の世界から貢献すべく、特に「地域」をキーワードに、以下のような多様で先端的な観光創造研究に取り組んでいる。

1. 価値共創に関する研究
 着地型観光、エコツーリズム、エコミュージアム、世界遺産、無形遺産、雪氷観光等に関する理論研究
2. 地域協働に関する研究
 観光創造による地方創生と地域再生を、地域の様々な主体間の協働によって実現するための地域マネジメント、地域イノベーション、地域ブランディング、世界遺産マネジメント、防災復興ツーリズム等に関する実践研究
3. 国際貢献に関する研究
 価値共創の理論と地域協働の実践に裏付けられた観光創造の思想と技術を発展途上国の開発に生かすためのCommunity Based Tourism(CBT)やDestination Management Organization(DMO)等に関する国際的な応用研究

 本講では、この観光学高等研究センターを構成する全教員により、観光創造学の全貌を解説する。

到達目標         
《全体》
・観光の多面的な社会的、文化的、経済的価値と社会的役割を理解する
・観光における多様なアクターの立場や関係性を理解する
・観光の持つ可能性を理解する
《第Ⅰ部:価値共創について》
・観光が人を惹きつける原資となる資源の価値を理解する
・観光を通じた価値の創出について理解する
《第Ⅱ部:地域協働について》
・観光と地域の関係を理解する
・地域側からの観光の可能性を理解する
《第Ⅲ部:国際貢献について》
・観光開発による国際協力の現状を理解する
・大学が実施する国際協力の意義と課題を理解する

授業計画         
北海道大学観光学高等研究センターに所属し、大学院国際広報メディア・観光学院国際広報メディア・観光学専攻を担当する教員によるオムニバス講義の形態で行う。また、授業は以下のような大枠で構成されている。基本的に、観光学高等研究センター教員が講義を行うが、授業テーマによっては外部講師による講話を聴いたうえで、担当教員が解説を行う場合もある。

第1回 導入授業、Cool Japanを理解する
第2回 イントロダクション、TDRを理解する
第Ⅰ部(第3-6回) 価値共創にかかわる側面
第Ⅱ部(第7-10回) 地域協働にかかわる側面
第Ⅲ部(第11-14回) 国際貢献にかかわる側面
第15回 観光創造に学ぶ

なお、授業の実施順序は変更することがあるので、その場合には別途通知する。

第1回:【概要講義】Cool Japanを理解する。(山村高淑)(4/10)
 本授業のガイダンス(狙いと全体構成)に引き続き、観光学高等研究センターおよび大学院観光創造研究コースについて概説した後、テーマであるCool Japanを理解するための講義を行う。

第2回:【イントロダクション】TDRを理解する(小泉大輔)(4/17)
 テーマであるTDRを理解するための講義を行う。TDR開業を迎える時代背景と観光の変遷を解説する。

●第Ⅰ部(第3-6回) 価値共創にかかわる側面(山村高淑、小泉大輔)(4/24, 5/8, 5/15, 5/22)
 新たな観光を創造するとともに、観光を通じて新たなコミュニケーションを創造するためのコンテンツ・ツーリズム、滞在交流型観光、エコツーリズム、エコミュージアム、雪氷観光等の観光開発理論や、世界遺産、無形遺産等の価値づけ(遺産創造)に関する理論について講義し、学生自身が身近なおたからや自然の価値に気づくことができるようになる。新たな観光を創造するとともに、観光を通じて新たなコミュニケーションを創造するためのコンテンツ・ツーリズム、滞在交流型観光、エコツーリズム、エコミュージアム等の観光開発理論や、世界遺産、無形遺産等の価値づけ(遺産創造)に関する理論について講義し、学生自身が身近なおたからや自然の価値に気づくことができるようになる。

●第Ⅱ部(第7-10回) 地域協働にかかわる側面 (西山徳明、小泉大輔、渠蒙)(5/29,6/5,6/12, 6/19)
 観光は地域と切っても切り離せない関係を持っている。そこでこのセッションでは、地域マネジメント、防災復興ツーリズム、地域イノベーション、地域ブランディング、TDL=テーマパーク、地域主体の世界遺産マネジメントに関して最近の具体的な事例を上げながら話題提供する中で、学生自身が意見を持てるようにする。

●第Ⅲ部(第11-14回)国際貢献にかかわる側面(西山徳明、渠蒙)(6/26,7/3, 7/10,7/17)
価値共創の理論と地域協働の実践に裏付けられた観光創造の思想と技術を発展途上国の開発に生かすためのCommunity Based Tourism(CBT)やDestination Management Organization(DMO)等の先端理論について概説し、観光学高等研究センターが実施してきたJICA技術協力プロジェクトの事例(エチオピア、ヨルダン、ペルー等)を紹介する。また、中国と日本の農村国際芸術祭観光と地域活性化や日欧のクリエイティブ・ツーリズムと持続可能な文化ツーリズムについての解説も行う。

第15回 観光創造に学ぶ(小泉大輔)(7/24)
「フィールド実践型演習」を特徴とする大学院国際広報メディア・観光学院で開講されてきた国内外の実践的な講義を紹介しつつ大学院で観光創造学を学ぶ意義、それによって培われる能力・経験、地域からの期待等について紹介する。


準備学習(予習・復習)等の内容と分量         
観光学高等研究センターのHPを検索し、センターの目指すところ、各教員の専門分野を把握しておくこと。 
北海道大学観光学高等研究センター https://www.cats.hokudai.ac.jp/


成績評価の基準と方法         
担当教員が講義の中で、講義のエッセンス、基本テーマ等に関する小テストやレポートを課し、授業の理解度を確認する。各教員が行う評価(授業への参加態度[20%]、小レポート[80%])の15回分を総合して最終評価とする。

有する実務経験と授業への活用         
行政機関において観光コンテンツ造成事業に携わった経験を有する教員が,実務経験に基づき,観光地域づくりについて講義を行う。

他学部履修の条件         

テキスト・教科書         


講義指定図書         

観光地域マネジメント寄付講座10周年記念 観光創造学へのチャレンジ(CATS叢書第11号) / 石森秀三,西山徳明,山村高淑編, 2017

参照ホームページ         




研究室のホームページ         
観光学高等研究センター https://www.cats.hokudai.ac.jp/

備考         
山村高淑(deko@cats.hokudai.ac.jp)
西山徳明(nishiyama@cats.hokudai.ac.jp)
渠蒙(meng@cats.hokudai.ac.jp)
小泉 大輔 (koizumi@cats.hokudai.ac.jp)

@を半角に変えて送信のこと

更新日時         
2024/02/20 17:10:23

授業実施方式         
対面授業科目《対面のみ》

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