タイトルタイトル
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科目名
思索と言語  
講義題目
アイヌ語を通して文化を学ぶ(1)  
責任教員(所属)
北原 モコットゥナㇱ ( アイヌ・先住民研究センター )  
担当教員(所属)
北原 モコットゥナㇱ ( アイヌ・先住民研究センター )  
科目種別 全学教育科目(主題別科目) 他学部履修等の可否
開講年度 2024  期間 1学期 時間割番号 000502 
授業形態 講義 単位数 2  対象年次 1  
対象学科・クラス 基礎1-53組 補足事項   
ナンバリングコード GEN_LIB 1200 
大分類コード 大分類名称
GEN_LIB  全学教育(教養科目)
レベルコード レベル
1  全学教育科目(語学上級科目、高年次対象科目を除く)
中分類コード 中分類名称
2  主題別科目
小分類コード 小分類名称
0  思索と言語
言語
日本語で行う授業
実務経験のある教員等による授業科目
該当しない

キーワード         
アイヌ史、アイヌ語、アイヌ文化、北東アジア文化、多文化主義

授業の目標         
アイヌ語の基礎的な知識や、アイヌ文化を理解するうえで重要なキーワードの学習を通して、アイヌ民族の文化や歴史を知る。教養としてこれらを学ぶばかりでなく、多文化社会である日本において、自己を理解し、多様な他者と共生していくための基本的な姿勢を習得することを目指す。特に「アイヌ」や「日本」といった大きな主語で語るばかりでなく、それぞれの集団の内にある多様性や、集団間の共通性に注目する。

この授業では性やジェンダーに関する話題を扱うことがある。学生はリアクションペーパーによって意見を書くことを求められる。リアクションペーパーは全員に共有するため、言葉の選び方によって思いがけず他者に不快感を与えることがある。記入の際は、多様な背景を持つ人々が授業に参加していることを充分考慮すること。

到達目標         
アイヌ史、アイヌ語、アイヌ文化の主要な項目について概略的かつ正確な理解を得る。周囲の他の文化との比較を通じ、北東アジア地域におけるアイヌ文化の位置づけを知る。

また、社会や文化の歴史性も意識し、いつ・どこの文化について論じているのか(現代なのか近代なのかそれ以前か)を意識しながら思考する力を身につける。

これらを踏まえ、アイヌ民族・アイヌ文化についての情報を適切に読み取り、必要に応じて言語化できるようになることを目指す。

授業計画         
学生の関心と理解度によってスケジュールは変更する可能性がある。
1. 概説:アイヌ民族の概要、現在、マイノリティ研究
2. 基礎的な用語・概念
3. アイヌ語:系統関係、特徴、基本的な表現
4. アイヌ語:短文の作り方、言語復興と課題 
5. 精神文化(1):世界観とカムイ
6. 命名:名前にまつわる習慣、周囲の文化との比較
7.芸能:歌と踊り
8. 地名:実例、研究の紹介
9. 植物採集:季節ごとの利用植物、利用方法
10. 衣文化:植物性素材
11. 食文化:春から夏にかけての食材と料理
12. 漁労:沖漁の文化、カジキの利用と信仰
13. 狩猟:山林での移動、わな猟
14. 歴史1:北海道
15. 歴史2:樺太・千島

準備学習(予習・復習)等の内容と分量         
授業後に、出されるアイヌ語・アイヌ文化に関する課題を出すことがあるので、それをこなし、内容を理解、記憶しておくことが求められる(必要時間は30分程度と思われる)。

成績評価の基準と方法         
成績評価基準   
A+ 授業科目の到達目標のすべての面で秀逸な学修成果をあげた。
A 授業科目の到達目標のすべての面で優秀な学修成果をあげた。
A- 授業科目の到達目標のほとんどの面で優秀な学修成果をあげたが,一部において良好な結果にとどまった。
B+ 授業科目の到達目標のすべての面で良好な学修成果をあげた。
B 授業科目の到達目標のほとんどの面で良好な学修成果をあげたが,一部において良好とまでは言えない結果にとどまった
B- 授業科目の到達目標のいくつかの面で良好な学修成果をあげたが,全体として良好とまでは言えない結果にとどまった。
C+ 授業科目の到達目標のほとんどの面で合格となる最低限の学修成果であったが,良好な面がいくつかあった。
C 授業科目の到達目標のすべての面で合格となる最低限の学修成果であった。
D 授業科目の到達目標全体として合格となる最低限の学修成果より少し低い結果であった。
D- 授業科目の到達目標のほとんどまたはすべての面で合格となる最低限の学修成果はなかった。
F 学修成果を示す証拠はなかった。 例)試験の未受験,授業出席回数不足

成績評価方法  小テスト+平常点(授業後の考察・質問提出)で評価する。
小テストの再受験は認めない。
配点は小テスト(およそ50%)、平常点(およそ50%)とする。
他者のコメントを真似るなど、不正が発覚した場合には、単位を認めない。
なお、履修態度が著しく悪い等、授業の運営にマイナスの影響を与える者は履修を認めないことがあるので注意すること。



有する実務経験と授業への活用         

他学部履修の条件         

テキスト・教科書         

特に教科書は指定しない。資料はMoodleを通じて配布する。

講義指定図書         

日本にレイシズムがあることを知っていますか? / 原由利子 : 合同出版, ISBN:4883230643
語り合うことばの力-カムイたちと生きる世界- / 中川裕 : 岩波書店, 2010
アイヌの足跡 / 満岡伸一 : 財団法人アイヌ民奥博物館
花とイナウ-世界の中のアイヌ文化 (アイヌ・先住民研究センターブックレット4) / 今石みぎわ、北原次郎太 : アイヌ・先住民研究センター, 2015
つないでほどく アイヌ/和人(アイヌ・先住民研究センターブックレット12) / 北原モコットゥナㇱ : アイヌ・先住民研究センター
アイヌもやもや / 北原モコットゥナㇱ、田房永子 : 303BOOKS, 2023, ISBN:4909926291

参照ホームページ         

研究室のホームページ         
https://www.cais.hokudai.ac.jp/

備考         
半期のみの履修も可能だが、より理解を深めるため後期の授業との通年履修が望ましい。

更新日時         
2024/03/19 15:20:53

授業実施方式         
対面授業科目《対面のみ》

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