キーワード
|
|
|
|
|
|
授業の目標
|
|
|
キリスト教の「正典」である『聖書(旧約聖書・新約聖書)』の構成やその成立の歴史に関する概説を中心としながら、なによりもそういった「正典」に基づく宗教である今日に至るまでのキリスト教、ユダヤ教という宗教について基礎的知識を習得することが、この講義の第一の目的である。さらに、それらユダヤ・キリスト教を西洋文明は自らの拠って立つ大きな柱の一つとしているわけであるから、それらの宗教について理解を深めることによって、西洋文明全般にわたる(さらにそれをある面でおおいにとり入れている日本の近代以降の文化についても)理解を深めるためのきっかけをつかむことが、この講義のもう一つの目標である。
|
|
|
到達目標
|
|
|
1.『聖書』、すなわち『旧約聖書』と『新約聖書』とはどのような書物であるか、その構成や成立の歴史について基礎的な事柄を説明できる。 2.『聖書』、すなわち『旧約聖書』と『新約聖書』の諸文書に記述されていることがらの内容について、基本的なことを説明できる。 3.キリスト教でいう『旧約聖書』を自らの「聖書」とするユダヤ教、それとあわせて『新約聖書』をも「正典」とするキリスト教が、それぞれどのような宗教であるか、その成立と現状について、基本的な事柄を説明できる。 4.ユダヤ教やキリスト教、なかんずく『聖書』が西洋文明全般(あるいは日本の文化)とどのようなかかわりをもっているのかを説明できる。
|
|
|
授業計画
|
|
|
1.講義全体の進め方と導入 2.北大(生)と聖書(キリスト教) 3.聖書と西洋文化(さらに、日本文化) 4.聖書に関する「学問的」研究方法について 5.聖書の起源と発展(聖書という文献の成立について) 6.旧約聖書の地理的・歴史的背景 7.旧約聖書の世界1― 歴史を記述している文書(あるいは「律法」)について 8.旧約聖書の世界2― 預言書について 9.旧約聖書の世界3― もろもろの文学的文書について 10.新約聖書の地理的・歴史的背景 11.新約聖書の世界0(番外)―イエス・キリストとは何か? 12.新約聖書の世界1―「福音書」について 13.新約聖書の世界2―「使徒言行録」とパウロの手紙について 14.新約聖書の世界3―その他の手紙と「黙示録」について 15.まとめ―今日の世界・日本と聖書
|
|
|
準備学習(予習・復習)等の内容と分量
|
|
|
基本的には、各自が指示された聖書の箇所を自主的に読み進めることを予習とする。毎回、講義時間の始めにクイズを課し、各自が講義の進み具合に即して聖書を読んだり、講義に基づいて発展的に学習しているかを確認する。
|
|
|
成績評価の基準と方法
|
|
|
予習・復習と授業への参加度(40%)、期末レポートの内容(60%)を総合して評価する。「予習・復習と授業への参加度」をはかるために、できるだけ客観的な基準を設けたい(下記「備考」の欄も参照)。期末レポートは、上記「到達目標」を基準とし、それに照らして評価する。全講義回数の3分の2以上の出席のない者は、期末レポートを提出する権利を持たない。毎回、特別の理由なしに講義開始時刻に遅刻した者の入室は認めない。
|
|
|
有する実務経験と授業への活用
|
|
|
|
|
|
他学部履修の条件
|
|
|
|
|
|
テキスト・教科書
|
|
|
|
|
|
|
講義指定図書
|
|
|
|
『聖書時代史 旧約篇』 / 山我哲雄 : 岩波書店, 2003, ISBN:4-00-600098-7 『聖書時代史 新約篇』 / 佐藤研 : 岩波書店, 2003, ISBN:4-00-600099-5 『新版 総説 新約聖書』 / 大貫隆、山内眞(監修) : 日本キリスト教団出版局, 2003, ISBN:4-8184-0504-3 『総説 旧約聖書』 / 石田友雄、他 : 日本基督教団出版局, 1984, ISBN:3016-110653-6100 An Introduction to the Bible / James R. Beasley etc. : Abingdon Press, 1991, ISBN:: 978-0687194933 面白いほどよくわかるキリスト教 / 宇都宮輝夫・阿部包 : 日本文芸社, 2008, ISBN:4537256028 その他、随時指示する。
|
|
|
参照ホームページ
|
|
|
|
|
|
研究室のホームページ
|
|
|
|
|
|
備考
|
|
|
授業形態としては一応講義であるが、履修者がただ聞いているだけの一方的なものにならないように、つまり、できる限り双方向的になるように努めたい。したがって、授業時間内での口頭によるやりとりだけでなく、いろいろ手立てを講じる予定なので、ようするに、できるだけ積極的な姿勢で授業に臨み、自らの学習にとりくんで欲しい。なお、授業実施形態については、授業の中で追って指示する。
|
|
|
更新日時
|
|
|
|
|
|
授業実施方式
|
|
|
|
|
|