タイトルタイトル
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科目名
思索と言語  
講義題目
ことばを科学する:人間の再発見  
責任教員(所属)
奥 聡 ( 大学院メディア・コミュニケーション研究院 )  
担当教員(所属)
奥 聡 ( 大学院メディア・コミュニケーション研究院 )  
科目種別 全学教育科目(主題別科目) 他学部履修等の可否
開講年度 2024  期間 1学期 時間割番号 000504 
授業形態 講義 単位数 2  対象年次 1  
対象学科・クラス 基礎1-53組 補足事項   
ナンバリングコード GEN_LIB 1200 
大分類コード 大分類名称
GEN_LIB  全学教育(教養科目)
レベルコード レベル
1  全学教育科目(語学上級科目、高年次対象科目を除く)
中分類コード 中分類名称
2  主題別科目
小分類コード 小分類名称
0  思索と言語
言語
日本語で行う授業
実務経験のある教員等による授業科目
該当しない

キーワード         
科学とは何か、言語、音韻、意味、文法、子どもの母語獲得、日英語比較

授業の目標         
「私の隣にキリンはいない」。「昨日雨が降らなかったら、公園でサッカーができたのに」。これらの文と同じ情報をことば以外の方法(たとえば、図や絵)で簡単に表すことはできないでしょう。また、人間以外の動物のコミュニケーションでもこのような意味を表す仕組みはないと考えられています。しかし、人間であればどの言語の話者でも3歳にもなれば上記のような表現を簡単にすることができます。
 この授業では、1950年代から始まった新しいことば研究の方法論(生成言語理論)を基調に、人間が持つことばのさまざまな側面について考えてみます。特に、自分の母語は自分にとってあまりにも当たり前のものなので、それを客体化してあらためて考えるということをしないばかりか、自分のことばのことは自分がよく知っていると思い込んでしまいがちです。人間のことばを操る能力は実際には大変不思議で、多くの謎に満ちています。その特徴を少し知ることによって、自分自身を含めた人間というものを「再発見」する機会にしたいと考えています。
 同時に、人間の言語能力の研究方法を通して、科学的な研究の本質とは何かを考えてみる機会としたいと思います。

到達目標         
受講生は、人間の持つ言語能力のおもしろさ・不思議さに自ら気づき、それを指摘できるようになります。また、「科学的に」言語を研究する方法の概要を一部理解することにより、言語に対する科学的なアプローチとそうではないアプローチの区別をすることができるようになります。同時に、受講生は授業と課題を通して、(英語を含む)文書・論説を読み、まとめる力、内容を自分で批判的に評価することができるようになります。

授業計画         
毎回の講義の内容はおおよそ以下の予定(変更あり)
また、授業中にペアワーク(グループワーク)・ディスカッションも行う予定。

Week1 イントロダクション:人間言語とは?言語科学とは?新しい言語学の誕生
Week2 科学的に研究するとは?「言語能力」と「言語運用」
Week3「単語」の再発見 (1):そもそも「単語」とは何? 頭の中の辞書はただの「語彙のリスト」ではありません
Week4「単語」の再発見 (2): 頭の中の製造工場
Week5「言語音」再発見 (1):なぜ聞き分けられる「大学」と「退学」。方言は「なまっている」?
Week6「言語音」再発見 (2):発音変化は「規則」に支配されている(日本語も英語も)。
Week7「文を組み立てる仕組み」の再発見 (1): 無限を生み出す力。初めて聞く文でもなぜ理解できるのか?
Week8「文を組み立てる仕組み」の再発見 (2): 単純な原理の組み合わせで、複雑な言語現象が説明できる
Week9「文を組み立てる仕組み」の再発見 (3): たくさんあるぞ、日本語文法と英文法の共通点
week10 自然科学としての言語研究:真理は目に見えない原理や規則
Week11「意味」の再発見 (1):あなたの「机」と私の「机」同じ意味?
Week12「意味」の再発見 (2):「何?」の意味は何?「自分」は誰?
Week13「言語獲得」の再発見 (1):いつのまに覚えたの?人間はみは言語の天才
Week14「言語獲得」の再発見 (2):獲得研究の方法論
Week15 まとめ: ことばの使用について。そして「人間」の再発見

準備学習(予習・復習)等の内容と分量         
受講生は、毎週簡単な宿題を提出しなければなりません(宿題は、一部は授業の復習、一部は次回授業の予習となる内容)。2単位の授業なので、3時間の準備学習が必要ということになります。

成績評価の基準と方法         
評価は原則以下の通り:
(A)期末レポート:20%
(B)Homework/Class Work:80%
Homework: reading assignmentが中心(40% 〜 50%)
(必要なreading資料の配布と宿題はGlexaで行います)
Pre-class Work/In-class Work(30% 〜 40%)
*参加学生に人数によっては、評価の方法を修正する可能性もあります(その場合も第4週まで明示します)。

有する実務経験と授業への活用         

他学部履修の条件         

テキスト・教科書         

(必要な資料を教員が配布する予定)

講義指定図書         


参照ホームページ         




研究室のホームページ         

備考         
授業の効果的な運営のため、受講希望者が多数の場合は、履修調整を行います。

・授業実施の形態:履修者確定後、履修者数により授業を実施する予定(教室には、HINES-WLANに接続できる、マイク付きノートパソコンとイヤフォン(またはヘッドセット)を持参すること)

更新日時         
2024/03/18 14:09:05

授業実施方式         
対面授業科目《対面のみ》

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