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授業の目標
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一般に、科学は日常的な判断よりも厳密な判断をもたらすと考えられています。その根拠は科学的方法の厳密さにあると考えられますが、さらにその方法に厳密さを与えているものは何でしょう。たとえば、科学はある現象(疾病、環境変化、説明できない素粒子のふるまいや天文学的現象、等々)の「原因」が何かを探り、その結果はやがて私たちの重要な知識の一部となりますが、科学の因果判断はどのような根拠に基づき、そしてそれは確かな根拠と言えるのでしょうか。科学哲学は、まさにそのような問いを立て、大元に立ち返ってそれに答えようとする学問です。この授業では、科学的方法の根本に関わると2つのテーマ、「因果性」「価値判断からの独立性」について、これまでの科学哲学の議論を紹介し、それが実際の科学とどう関わるかを考えます。
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到達目標
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以下、授業計画に掲げるテーマの学習を通じて、「科学哲学」的な問題の探り方、議論の組み立て方がどのようなものかを理解する。また、科学と科学哲学がどんな関係にあるのかについて、自分なりの見通しがもてるようにする。
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授業計画
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1.科学哲学の立ち位置の確認
2.因果性の議論 ・因果の発見か、それとも定義か〜発見の前に、まず定義!? ・因果性の定義に関する様々な議論(論理か、確率か、反事実的条件法か、プロセスか) ・因果をめぐる新しい考え方〜やはり発見重視(ベイジアンネット) ・科学における因果の問題〜太陽ニュートリノ問題、ジカウィルスの問題
3.科学的判断と価値判断 ・科学が価値判断と独立というのは本当か?〜科学に価値判断は不可欠とする根強い伝統 ・半世紀以上に及ぶ、価値独立vs価値付随の論争 ・価値判断の種類と科学の関係〜価値判断の新たな指標「認識的」「非認識的」 ・科学における価値判断の問題〜地震「予知」科学の問題、ふたたび気候変動科学の問題 4.まとめ〜科学哲学と科学の望ましい関係
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準備学習(予習・復習)等の内容と分量
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授業終了後に、毎回の学習内容を振り返って、疑問点を整理すること。
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成績評価の基準と方法
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2つのテーマそれぞれに、レポート課題を出す。成績は原則として、この2つのレポートの合計点数で評価する。 ただし、レポート以外に、授業中のディスカッションへの積極的な参加や、授業テーマに関わる自主的なレポート提出についても、加点評価の対象とする。
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有する実務経験と授業への活用
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他学部履修の条件
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テキスト・教科書
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講義指定図書
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参照ホームページ
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研究室のホームページ
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http://phys.sci.hokudai.ac.jp/LABS/kisoron/
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備考
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対面の授業を基本としますが、一部オンライン(オンデマンド)学習の併用の可能性があります。詳細は、初回授業およびELMSの授業ページで説明します。
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更新日時
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授業実施方式
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