キーワード
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水,環境問題,衛生,上水道,下水道,SDGs,水系感染症
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授業の目標
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水は生命にとって必要不可欠な物質であり,様々な化学反応・物理現象の場でもある.それゆえに,ほとんどの環境問題に対して水は切っても切れない関係にあるといえる.また,人間社会に目を向けてみると,安全な水をいかにして得て(上水),不要な水をいかにして捨てる(下水)かということは,歴史的に見ても人々が衛生的に暮らしていくうえで最も基本的な課題である.現在、世界には水に関連する様々な環境・衛生の問題が存在している。具体的には、気候変動に伴う水害や干害,発展途上国での水供給や衛生状態の悪化などが挙げられる.これらの世界中の課題の情報源は,常に日本語で書かれているとは限らない. この英語演習では,上記の水に関わる環境と衛生の問題に関心のある学生が国際的に通用する素養を身に着けるために,英語文献(報告書,論文,ニュース記事,ウェブサイトなど)から情報を習得することを目標とする.また,集めた情報や自分の考えを整理し,英語で伝える/英語で議論する能力を身に着けることを目標とする.この英語演習では,授業中のインターネット検索だけでなく,DeepL翻訳,ChatGPTなど,便利なツールの積極的な使用を推奨している.いわゆる「テストで良い点を取る」という意味での英語能力の有無は重要ではなく,現代において利用できるありとあらゆる手段を使いこなして英語を操り,恐れずに世界と対峙してほしいというのが授業者の願いである.この演習を通して学んだ知識を生かして,世界の水・環境・衛生問題解決のために将来自分に何ができるか,どのように貢献したいか,是非興味を持って考えてもらいたい.
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到達目標
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(1)辞書や翻訳ツールを使って,世界の水・環境・衛生問題についての知識を英語で書かれた文章(報告書,論文,ニュース記事,ウェブサイトなど) の内容をおおむね説明できる.(知識・技能) (2)AIなどの便利なツールを適切に活用することができる.(技能) (3)世界の水・環境・衛生問題についてのディスカッションにおいて,3分以上の英語でのコミュニケーションを行うことができる.(技能・態度) (4)自分で選んだ世界の水・環境・衛生問題に関する1つ以上のトピックについて,英語で自分の意見をまとめ,英語で発表できる. (知識・技能) (5) 世界の水・環境・衛生問題解決のために将来自分に何ができるか,どのように貢献したいか述べることができる.(態度)
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授業計画
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第1回:ガイダンス・翻訳ツールや生成AIを使ってみよう(注) 第2回:発表「自己紹介」(注) 第3回:輪読「上水道システム」(1) 第4回:輪読「上水道システム」(2) 第5回:発表「ご当地水道システム」 第6回:輪読「下水道システム」(1) 第7回:輪読「下水道システム」(2) 第8回:ディスカッション「SDGsと水」 第9回:輪読「水のサイエンス」 第10回:講義・ディスカッション「水環境研究の最前線」(1) 第11回:講義・ディスカッション「水環境研究の最前線」(2) 第12回:発表「世界の水・環境・衛生問題」(1) 第13回:発表「世界の水・環境・衛生問題」(2) 第14回:発表「世界の水・環境・衛生問題」(3) 第15回:まとめ (注)第1回,第2回は,講義全体のルールの説明や相互の自己紹介を通したアイスブレーキングを行うため,これらの回の出席を強く推奨する.やむを得ず出席できない事情がある場合は事前に連絡をすること. 輪読:受講者は交代で文や段落ごとに音読し,意味を説明する.教員は,発音や内容に関する注釈を行い,翻訳ツールを活用する際に注意すべき点などにも言及する. ディスカッション:ペア,またはグループで与えられたテーマに関する議論を英語で行う. 発表:受講者は一人ずつ予め決めたテーマに関するプレゼンテーションを英語で行う.また,質疑応答も英語で行う. 講義:北大で水環境研究に取り組む留学生や教員をゲストスピーカーに招き,世界の水環境の現状や最先端の研究について学ぶ.留学の意義,文化の差異などに関するフリートークなども盛り込む予定である.
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準備学習(予習・復習)等の内容と分量
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輪読回については読み物を配布するので,その文章のどの部分についても日本語訳もしくは段落ごとの要約ができるように予習してくること.英語の上達には声に出して言葉を使うことが重要である.そこで,読み物については事前に発音や意味の切れ目を把握し,音読できるようにしておくこと.これにより,内容の理解に加え,文章で使っている英文の言い回しや発音などの上達が見込める.ディスカッションや発表の回では,関連情報を報告書,論文,ニュース記事,ウェブサイトなどから事前に集めてきてもらうため,予習が必要である.これらの授業時間外学習のために,1回の授業に対し平均して1時間程度を要する.加えて,レポート・プレゼンテーションの作成のための授業外学習時間を要する.
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成績評価の基準と方法
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12回以上出席し,すべてのレポート課題とプレゼンテーション課題を完了した者を成績評価の対象とする.ただし,やむを得ない事情がある場合は事前に相談を受けることで配慮する.期末試験は実施せず,以下の項目による絶対評価とする. ①事前準備:40%(到達目標1,2に対応) ②授業への参加態度(ディスカッションでの発言、発表での質疑など):20%(到達目標3に対応) ③レポート課題:25%(到達目標1,4,5に対応) ④プレゼンテーション課題:15%(到達目標4に対応) このうち,①の40%,②のうち10%,③のうち10%は持ち点方式とし,明らかな予習不足(①に対応),ディスカッションに参加しないなどの消極的な態度(②に対応),レポートの期限遅れ(③に対応)に対して都度減点する.逆に言えば,毎回予習のうえ出席して議論に参加し,期日内にレポートを提出すれば合計60%を持ち点として維持できる.
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有する実務経験と授業への活用
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他学部履修の条件
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テキスト・教科書
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講義指定図書
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参照ホームページ
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研究室のホームページ
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https://www.eng.hokudai.ac.jp/labo/aqua/
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備考
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本英語演習(中級) は,英語力は問わず(苦手な人から得意な人まで),水や環境・衛生問題などに関心があり,興味と情熱を持って授業に取り組める方であれば誰でも歓迎する.文系・理系・所属(希望)学部を問わない.多様な視点・価値観が共有されることを期待している.積極的に自分の考えなどを英語で相手に伝えたいという気持ちを持っている方に,是非参加してもらいたい. 今年度の授業予定:第1回4/9,第2回4/16,第3回4/23,第4回4/30,第5回5/7,第6回5/14,(1週とばし),第7回5/28,第8回6/4,第9回6/11,第10回6/18,第11回6/25,第12回7/2,第13回7/9,第14回7/16,第15回7/23 やむを得ない事情で休講が発生する場合は,補講日の希望調査を行い最も出席可能者が多い日に対面授業で補講を行う.その際,ZOOMによる配信と録画の共有を行い,オンライン受講および授業録画のオンデマンド受講も出席と見做す措置をとる.
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更新日時
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授業実施方式
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